長野市地域おこし協力隊、信更地区担当の窪美です。
12/12(月)、マスターソムリエの高野豊氏、
高山村にある角藤農園農場長、佐藤宗一氏をお招きして、
「ワイン造りでまちづくり」と題した講演会。
ワイン用ブドウの栽培に適した標高、気象条件を備えた信更町では、
約2.3ヘクタールの畑でワイン用ブドウを栽培しているのですが、
今回の講演会は、町を挙げて生産を拡大していこうと企画されました。
公演の内容ですが、
ワイン用ブドウの栽培は、近年人気が出ており、
ブドウの産地になれば、移住促進にもつながるとのお話しでした。
すでにワイン用ブドウの産地として名高い高山村では、
ブドウの栽培をしたい若者が村外からやってきても、
使える畑もなければ、住める空き家もないんだそうです。
信更町でもブドウ畑になる土地を10ヘクタール程用意して、
受け入れ体制を作れば、高山村に問い合わせのあった新規就農希望者を
紹介していただけるとのこと。
実際、来春から信更町の空き家を購入して、移住してくる30代の若い方は、
ブドウの栽培を希望しているという話しも聞いていますし、
当日にワインの解説をしてくれた元ソムリエの若者は、
新規就農して信更町でワイン用ブドウを栽培していく予定だそうです。
さて、講演の後は、おまちかねのワイン試飲会。
ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、メルロー、ピノ・ノワール等、
さまざまな品種で造られたワインを飲み比べ。
どれもおいしくて、どんどんグラスが進みます。
ところで、凍ったブドウを材料に造ったアイスワイン、
(キリアンワイン)というのを初めて飲んだのですが、
優しい甘さのクセになるワインでした。
害虫の発生しない(虫も生息できない)シルクロードの砂漠地帯で
作られたブドウは、完全無農薬栽培とのこと。
冬はあまりの寒さのため、
ブドウの木を土中に埋めないと枯れてしまうとか、
雨の少ない乾燥地帯のため、
地下水を汲み上げて散水する必要があったりと、
ある意味、人件費の安い中国でしか造れないワインかと。
おつまみは、「裾花ていばん屋」の味噌漬け。
(クリームチーズにクラッカー、バケットも)
「裾花ていばん屋」の代表の方と
鬼無里の地域おこし協力隊員の西田夫妻が、
持ってきてくれました!!
そんなこんなで、試飲会はあっという間に終了。
ワイン用ブドウの一大産地を目指した信更町の取り組みの
今後の展開が楽しみになってきました。